小さな会社は引き算で強くなる
「経営者は余計な事をするな!」と表紙に書いてあるこの本。
中小企業の研究をしている筆者が、「いかにして企業の業績を良くするか」について熱く語っています。
その肝は、タイトルにもあるように「引き算をすること」。言い換えると、「自分の強みをしっかり発揮して、そこを強化していく事」。
この本では具体例をたくさん入れてくれています。
「ラーメンだけを提供するお店」と「ラーメンと蕎麦と、うどんを提供するお店」のどちらでラーメンを食べたいか?という質問に対して、8割以上が「ラーメンだけを提供するお店」の方に行きたいと答えた
A「こだわりのオリジナルケーキを販売するお店」とB「こだわりのオリジナルケーキ、菓子、パン、清涼飲料水などを販売するお店」のどちらでケーキを買いたいか?という質問に対して、6割以上がAのお店で買いたいと答えた
など、具体的な例と、それに対してのアンケートの結果を元に説明してくれています。
アップルの創業者、スティーブ・ジョブスは「やらない事を決めるのが重要だ」と言ったのは有名な話です。服を選ぶ事に労力
を裂きたくないために、黒いTシャツとパンツの組み合わせしか着ない事を決めたというエピソードもあります。
印象に残ったのが「やることを決める時と同じくらい、やらないことを決める時に慎重になることが重要だ」というフレーズでした。ただやめるというわけではなく、「やらないことをちゃんと精査して決める」。
僕はこれが苦手で・・・。ついつい捨てられなくてダラダラしてしまうんですよね。
企業では専門性が強くなればなるほど
・詳しそう、とお客様に思われる(信頼性があがる)
・価格競争に巻き込まれにくい
・口コミに乗りやすい
・新聞などのマスメディアに取り上げられやすい
・リピート客が増える
などのメリットがあるとの事。
確かに、「〇〇専門」というところは
・自信を感じる
・多少値段が高くても良いものを扱っている
・任せられそう、頼れる
というイメージを感じます。
書いていて自分の弱いところをグサグサ刺されているようでなんだか辛くなってきましたが(笑)、経営者には「やらないことを決める勇気」が必要だなと感じました。
初の書評を書いてみましたが、書評を書くって頭も使うし、整理しないといけないし、アウトプットは大変だしかなり難しい。でも楽しいw
これを続けていったらかなり自分の身になりそう。今後も続けて行く予定です。